空に託す想い~叶多*空夏~
『もしもし?』
「空夏です」
『空夏さん?』
「海風のトップの基山空夏です」
『あー。どうなさいました?』
「彩乃を怪我させる原因を作ったのは貴方ですね?」
『………確かに私です』
「そうですか……」
『しかし、貴女を苛めたのは私ではありません』
「分かっています。
私を苛めたのは………ですよね?」
相手が驚いてるのが電話越しでも分かる
『……………気づいてたんですか?』
「やっぱりそうなんですね。
彩乃を狙ったのは貴方の計画ですが、最終的に実行に移したのは……ですよね?」
『確かにそうです』
「わかりました」
一呼吸置いて
「今日の9時に流星メンバーを連れて中央公園に来てください」
『わかりました』
私が電話をかけた相手は流星トップの優…
そして今日、中央公園に呼んだ。
優との電話を終えた私は海斗に彩乃の病院を教えてもらい、その病院に向かう…
病院で受付の人に名前を言い、案内してもらう
緊急手術中のようで、皆がいる場所はやけに暗かった。
私が来たことに気付いた風香がこっちに来る。
「空夏、今までどこにいたの?」
「ごめん、ちょっといろいろすることがあって」
「いいけど、あんまり心配させないで」
「うん。ありがとう
風香、私今日流星に喧嘩仕掛けるの。
空風も協力してくれない?」
風香は驚いたようだけど、
「わかった。どこに行けばいい?」
「9時に中央公園」
わかった。
っと言って風香は海斗の所へ行った。
私は、叶多の近くに座り、手術中の赤いランプを見つめた。