空に託す想い~叶多*空夏~
どれくらい時間が経ったかな?
あれから、誰も喋らなくなってしまい、皆が赤いランプを見つめた。
そこに両親が来て、私の隣に座る…
それが合図になったように、赤いランプが消えた
扉が開き先生が出てくる。
「ご家族の方だけお入りください」
私、父、母、祖母は手術室に入る……
「手を尽くした結果、生命を維持できる所までは回復しましたが、いつ目覚めるかは分からない状態です」
ベットの上でいろんな機械に繋がれ寝ている彩乃を見て、彩乃がどれくらい危険な状態でいるかが分かった。
「ご両親の方は話がありますので、こっちに来てください」
両親が出ていくと、看護師の方が彩乃の寝ているベットを動かし病室に連れて行った。
私は、彩乃の病室でただひたすらに、彩乃が目覚めるのを待った。
8時半になり、私は両親に彩乃を任せて中央公園に向かった……