空に託す想い~叶多*空夏~

1.大事な親友へ






しばらくしてから流星が公園に入ってきた。






「来たよ!

空夏、頑張ろうね」







「………」









「空夏ってば!!!」








返事のしない私を不審に思ったのか私の名前をもう一度呼ぶ風花









ごめん。


それには返事出来ない……








「空夏さん!

お呼びにお応えしましたよ」









「ありがとうございます。優さん」









頭を下げた私に、空風のメンバーは困惑してるみたいだ…








「いいえ、同盟を組んでる身なので当たり前です」









「海風、説明した通りに初め!」









私が叫んだことに皆が反応し動き出す。









「空夏?

何かの冗談だよね?」









「風花、私は風花を信じてた…」










「私も空夏を信じてるよ」









モウヤメテ……










「私は信じてるんだよ!」









ヤメテ

コレイジョウヤメテ……









「もうやめて!

もう、嘘つかなくいいよ」









突然叫んだ私に皆が驚く










「風花、もう嘘つかないで…」









「なんのこと?」









不安そうに私を見つめてる風花…







「私を苛めた主犯、彩乃が怪我をした原因を作ったのは貴女ですね、風花」







海斗の驚いた顔…


風花の悲しそうな顔…




空風のメンバー全員が嘘だろ!?っと口々に発してる声が静かな公園に響いた…………










< 82 / 113 >

この作品をシェア

pagetop