空に託す想い~叶多*空夏~




「何をいってんの?

私が空夏を苛めた……

彩乃を傷つけた実行犯?……


そんなわけないじゃない。

私のこと信じてくれるんでしょ?」








「私はずっと空夏を信じてた。

どんどん出てくる証拠、嘘だと思っても事実だと言わんばかりに出てきたんだ。

でも、それでも風花を信じたかった。

ここにくる前に、優に聞いて確かめた。

その電話で確信した。全ては風花貴女がしていたことだったんだね」







「違う。

なんで私がそんなことするの?

私は空夏のこと親友っ思ってるんだよ」








「ありがとう。

私も風花のこと信じてるよ」








本心だった。


私は例え、苛めてた主犯が風花でも何か訳があるんだと思ってる。




だから、その訳を教えて欲しいだけ。






彩乃を傷つけたのは彩乃に謝ってくれさえしたらいいと思ってる。




私の言葉を聞いた瞬間空夏の表情がかわった。





「信じてる!?

この偽善者が!

あんたのそうゆうところが嫌いだった。

だから、少しでも傷つけばいいと思ったの!」








風花……


偽善者……



そんな風に思ってたの?


いつから?




私は貴女の親友じゃなかったの…



貴女は私の親友じゃなかったの…






ずっと大事な親友でいれるって思ってたのに……








「空風、今すぐ海風を潰せ!」








風花の声が、今の状況が事実だと言っている。




風花………


















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