空に託す想い~叶多*空夏~




幹部達のご紹介&観察はこの辺で終わっといてっと。


「「行くぞ!!!!!」」


両方のトップの掛け声で喧嘩がスタート



松陽対優……

海対要……

彩乃対昴……


そして、私対叶多……


みんなが喧嘩を初めてもトップは一向に動かない。


それもそのはず、二人とも一発で決める気でいるのだから


私はトップはるだけの実力はあるけど、しょせん女、

体力のある男相手に長期戦はちょっときつい


隙を見せない私に尾山も攻撃出来ないのか、毎回こんな調子で……


シュッ

なんて考えてると尾山が先に動いた


尾山の拳を止め、拳を出す。

だけど、その拳は尾山に止められてしまった…


二人ともそのまま睨みあう

しばらく睨みあったが、今回も引き分けになった


「相変わらずいい拳だ」


「お互いにね」


叶多はクスッって笑い

幹部達に声を掛ける。


「そろそろ引き上げるぞ」


私もみんなに声をかける


「もう終わり。戻って」


幹部達が戻ったことを確認した尾山はもう一度私の方を見た


「今回も決着着かなかったな
また今度喧嘩しような!空夏」


「そうだね
また今度しよっか!

……………なんで私の名前知ってるの?」


海風が有名なんだから私も有名でしょ?って思うかも知れないけど…


私達は高校生だから、通り名だけを有名にして、本名は明かさないことにしてる。


だから、尾山が本名を知ってることが、不気味でしょうがないんだ


調べられたのかな?


でも、いつの間に…


夜と昼間はメイクも、格好も変えてあるから早々はばれないはずなのに………



私の質問に一瞬寂しそうな顔をした叶多


でも、すぐに普通になって


「俺、叶多。
これからは叶多って呼んで
じゃあ、空夏また今度な!!!」


笑顔を残し流星は消えていった…










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