空に託す想い~叶多*空夏~
*空夏*
風花……
風花……
ハァ、ハァ、ハァ
「ここだ」
風花の家
最後にきたのいつだったかな~
風花、出てきてよ
ピーンポーン
耳を澄ます
バタバタバター
ガチャ
「風花!!!」
風花は来訪者が私だと分かると扉を閉めようとした
「風花待って、少し話聞いて?」
扉を閉めようとした手が止まる
「なに?」
「話聞いてくれるの?
ありがとう風花!!!」
「いいから速く用件いって」
「うん。
風花高校止めるの? 」
「止めるよ」
「高校止めるってことは空風を抜けるってこと…」
「そうだよ。
海斗が次のトップ」
「なんで……
風花夢はどうするの?
トリマーになるんでしょ?
諦めるとか言わないよね?」
「………」
「ねぇ、風花!!!」
「はぁー
分かれよ!
私はあんたに会いたくないから高校止めるんだ。
それなのにこんなところまで来て迷惑なんだよ!」
迷惑……
分かってたはずなのにどこかで風花ならって考えてた
でも、例え迷惑だって言われても後悔だけはしたくないから私は何度だって風花の家に足を運ぶつもり…
後悔だけはしたくないから………
そして、風花が大事だから。
例え、親友じゃなくなっても……