私とあなた
ー私がいけないんだ。私が…。せかした。告らせた。傷つけた。
どうしよう…。


私が…あなたの笑顔をうばった…。あなたは今、泣いていますか？好きな人を想って泣いていますか？

ごめんなさい。泣かしたのは私です。謝っても謝りきれないよ…。

その時、あなたから報告メールがきた…。

「告ったよー!!」
結果はもう聞いたよ…。そんな、「報告メールしてね」って約束なんて破ればいいのに…。「それで？」私はその一言を送った。


「ダメでしたー」ダメだった…。あなたから聞くと、すごく悲しいよ…。悲しい。ごめんね。言えないけど…ごめんね？


「そっかあ…でも、えらい!!ちゃんと気持ち伝えたじゃん？…後悔してる？」後悔してるなら、本当にごめんなさい。


「後悔はしてないよ」そっか…。良かった。少し気持ちが楽になった。「告って良かったよ。この恋は次の恋のための大切な恋だったんだよ。もし、その人以上の人が現れなくても、ステキな恋ができるといいね」


そうだよね…。自分でこの内容をメールで打ちながらも、自分にいいきかせた。

゛次の恋のための゛かぁ…。あなたの次の相手がもし誰でも、私は笑ってられるかな？
…怖い。怖いよ…。

「頑張るかあ～」何を言ったらいいのかな？なんて言ったら喜ぶ？あなたの笑顔を取り戻せる？


私がうばった、あなたのキラキラした笑顔を…。


「今だけ泣こーよ!!」そう声をかけてみた。私もあなた一緒に涙を流すよ。せめて今は、あなたと同じ気持ちになりたいよ。


「泣かない。また総体来れる?!」え？総体に…？


「もち!!って…いつ?!」

「今から総体来てよ」
胸が脈打つのが聞こえた。もう会えない。そう思ってたのに…。
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表紙・目次

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