私とあなた
もうあれから15分位たつのかな…。どうしただろう。
私は椅子にポカーンとして座ったまま、放心常態だった。今頃、あなたはどうしてますか??

ホントに…ケンカ始めちゃったかな…。


その時、あなた専用のメールの着信音が鳴った…。私はすぐに携帯を開いた。

「負けた。」一言。その一言。


あ…ケンカ…。しちゃったんだ…。どうしよう。私のせいだ…。どうしよう。


「大丈夫?!怪我…増えてない?!」メールはすぐに返ってきた。


「増えてないよ~」でも口切れてるんだよね…。大丈夫かな。


あなたが少しでも怪我をしたら、こんなにも心配しちゃうんだよ。

いつの間にかメールは終わっていた。
今日…寝れるかな…。あなたを想うと、切なくて、でも嬉しくて、寝れないよ。


次の日からは、もうすぐテストだから勉強のため、メールはしなかった。


でも、その2日後、またメールをくれた。正直に言うと、凄く嬉しい。嘘をつくと、苦しい…。


「今から勉強するわ~」そう来ると、「じゃあ今日のメールは終わりだね~」
そう送るのが悲しかった。ホントはもっとしたいのに…。


「終わらない!!!!」


意外な内容にビックリした。「え??」すぐにメールを返すと、あなたからもすぐ返ってくる。

「まだメールは続くよ~」 その一言が嬉しかった。でもね、そんな事言わないでほしい。


「「ばいばい」」って…その一言で良かったんだよ。そんな事言われたら、またあなたを好きになってしまうから…。


もうダメなんだよ。ダメ…。でも、メールを打ってしまう自分がいる…。私はあなたを忘れなきゃいけない。

忘れたい。忘れたい。…のにな…。


学校に行けばあなたがいる。クラスが一緒で、教室に行けばあなたがいる。あなたの席は1番後ろ。私の席は前から2番目。

遠いね。けど、あなたの声が後ろからする。どんなに遠くても、すぐそこにいるみたいだね。

家に帰ればあなたからメールが届く。私ってきっと…幸せ者なんだろうな…。
でも、その幸せのせいで、毎日涙が出るのはどうしてかな…。
< 20 / 39 >

この作品をシェア

pagetop