私とあなた
いつの間にかいつも入ってる裏門を通りすぎ、正門に来ていた。


………。玄関に着いた時、時刻は3時15分。まだ…時間はある。

階段をどんどん上がっていき、3階まで来た時、一回立ち止まった。

私、どこ歩いてんだろお………。


どーでもよくなった。自然に足が動き、他目的室に入る。一番廊下側の真ん中の席に座り、カバンを置く。


………気持ち悪い………みんな…みんな…変だ。

私が一番…おかしい。くるってる…。


私は一回カバンを置いたまま出てトイレに入った。電気をつけずに入ると、結構暗い。


私はボーッと立ち尽くした。どこからか声が聞こえる。


゛はっきりしろよ゛…だから…うるさいって…。

゛どうすんだよ゛…だから…どうしようもないんだって…知らないって…。

゛なんとかしろよ゛


「私にどーしろって!?うるさい!!!!だまれ…だまれ!!!!」

私は力任せに叫んだ。わからない。勝手に声が出た。


こんな…こんな…。神様のバカ…。
なんだよ…どうしろってゆーんだよ…。


「はっ…私…弱っ」

私はゆっくりとトイレを出て他目的室に戻った。


ダメなんだ…。結局、私には誰かが必要で。誰かがそばにいないと何もできない。………。


「いつもは親友がいたのに…」私は小さく笑ってから椅子に座り、机にバタンと倒れた。力が入んない。
私、どうした?


゛友達ってホントに大事なんだよ゛

「うん」そう言った後、携帯を見てみると、あの人からメールが来ていた。


「俺のアドレス消して!!」その一文。


あぁ…はいはい。そうだよね…そう…だよね…。


「わかった。ばいばい。ありがとう。」最後のメールを終えて、アドレスと、メールを全部消した。


………。終わったんだ…。涙が出ない。あれ…?…あぁ…こんなもんなの? ………。


親友とはまだ話せない。同じ部活なのに…部活中も話せない。
体育館の部活中、親友の友達とペアになった時、「何か言ってた?」と思いきって聞いてみた。


「んーん。でも、部活の後、来てだって。」
「どこ?」

「裏門!!」


…。怖い。怖い…。
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