私とあなた
ー「こんばんは。」息を切らしてあいさつしてきたのはあなた。


「ど~も~。」それを見て笑顔で答えるのは私。


これが本当の幸せなんだろうな。私は確かに幸せを感じていた。


「疲れたー!!」そう言ってあなたは私の横に地面に転がる。疲れてるみたいだった。
大丈夫?本当に走ってきたの?


「駅から走ってきたの?」2人で自販機に向かいながら私が聞くと、「うん」と答えて歩くあなた。


本当に?私が待ってるからって?私のために走ってくれたの?その時だけでも私の事思ってくれてた?


嬉しかった。言葉にならない嬉しさがこみあげてきた。


自販機に行って私は、「もう決めてあるんだ~!!コーラ♪」


「10円ー!!あ?あれ~?あった!!」
見てると面白い。

お金を受け取った。渡された時、切なかった…。あぁ…これも最後なんだ…。


2人でベンチに座って話した。話してる間、あなたはあっちこっち動きながら話すから、近くなったり遠くなったり…となりにいてほしい…。

けど、そんなわがまま言えないから、私があなたを追い掛けるね。

サッカーの話しをして、あなたの家族の話しをして、あなたを知っていく。離れたくなくなる…。
でも、そろそろちゃんと話さなきゃ。


「本題ね~!!明日、頑張って告ってね!!」私は精一杯の笑顔で言った。
「え~いや~無理ですよ~」また弱気な事をいう。


「ダーメ!!思いは伝えなきゃ!!」応援したいんだから…。
「でも絶対ふられるから」そんなことない。そんなこと。きっと、うまくいくよ…。


その時、「今日満月じゃん!!キレイだし」あなたが言った。
「でも今日くもってるよ~?」

「いや、でもその方がキレイじゃん?」

「こっからだと見えない!!」



「こっから見えるよ?」そう言ったあなたのとなりに行って見た満月は本当にキレイだった。


「本当だ…」


私はちゃんと笑えてましたか?
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