andante



意味が分からないままだったのに、優ちゃんは立ち上がった。



触れてほしくないみたいに。




「…もう、帰ろうか?」





そう言って。



カフェを出てからも会話はなかった。




一体、留学先で優ちゃんに何があったんだろう?



それを聞くことはできない。


 






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