青になるまで待って



「そうだ、明日の晩ごはんハンバーグがいい」

「うるさい」


「……いつになったら一緒に住んでくれるの?」

「まだですよー。そういう話は勤務が終わってからにして。いろいろあるから」

さっきのアナウンスを真似して言った。

「似てない」



その時無線が入った。

『本署から藍空1、プレストークボタン確認して下さい。無線聞こえてます』


急ブレーキがかかった。

「うわ危な!動揺した?運転代わろうか??」

「違うわよ、赤·信·号!」



また無線が入った。

『本署から藍空1、一旦本署に帰署して下さい』

「……藍空1、了解」


聞かなくても用件は分かる。後ろで笑い声が聞こえていた。

今日は静かで本署の当直員も退屈しているのだろう。



「私、行かない」

「無茶言わないでよ」



信号が青に変わった。


fin,

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