その瞳で舐めあげて
「お世話になりました」



結局、真相はどうなのか知らないけど

別に気にしなくてもいいと思う。




「まだ社交辞令?」

「…はい?」

やけに馴れ馴れしい。

「俺の専属記者にならないの?」

「私は芸能記者志望ではないので」

「高望みしてると後悔するよ?」

失礼なんですけど。



「落ちたら這い上がればいいんです」

「じゃあ俺が落としてあげる」

「はい?」

「もし丹音さんが専属記者断ったら

今日のことをマスコミにバラすってのは




どう?」




何言ってんの、この人。

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