その瞳で舐めあげて
「い、郁箕…?!」

『うん、丹音』

「なんで…」

『丹音が意識を失ってた間に

…ね?』


「…最低」

『丹音が教えてくれないからでしょ?』

誰が好き好んでこいつに

番号教えなきゃいけないのよ。


『絶対メーワクそうな顔してそう』

勿論。

「してますよ」

『困った丹音も可愛いだろうね』

「気持ち悪いのでやめて下さい」

『だんだん本音が見えてきた』

「そろそろ…切っていいですか」

『ダメって言っても切るでしょ?』

「はい」

通話終了ボタンを押す。


今日も色々あった。

そういえば郁箕に連行されたのも

今日だ。

って、あいつうなじに何か…!

髪を掻き上げてうなじの写真を

写す。


…!?

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