その瞳で舐めあげて
キッ、キ、キスマーク!?

この前付けられた左の薬指のが

だんだん薄くなってきて

赤々とうなじに付いている。


何も思わないはずなのに

どんどん熱くなって

郁箕に縛られているような

衝動に駆られる。


あいつは…何が目的なの?

郁箕は私をどうしたいの?

でも、あの顔どこかで…

だけどそれは似たような顔だって

いるわけだし

昔、会った覚えなんてない。


何か私に絡んでるの?

ますます何者なのか

分からなくなる。
< 36 / 82 >

この作品をシェア

pagetop