その瞳で舐めあげて
「ごめんなさいね、丹音さん」

立鍋さん?

この人そういえば

立鍋 栞名(カンナ)さん。


「もしかして…」

「私、郁箕とリヨルの

マネージャーなの♪」

パチリとウインクする。

「え、それは…」


「僕、イクミのコウハイ。」

え?

まさに放心状態。

「まさか丹音さんが部屋の隣に

なるとは思わなかったわね」

「ウン、カンナから丹音のことは

聞いてたから」

「は、はぁ…」

「丹音、僕を撮ってみてよ」

え?

「いや、でもカメラは…」


「どうぞ」

立鍋さんにカメラを手渡される。

「いつものイクミのやり方で

宜しくネ♪」


「はいはい」

立鍋さんは相変わらず出て行く。

「宜しく、丹音」

危険な匂いしかしないんだけど…
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