その瞳で舐めあげて
「お待たせー」
「ありがと」
ゆっくり起き上がって
汐里、料理は美味しいんだよね。
「相変わらず料理は美味しいね」
「“は”って何?もー」
「元気だった?」
「うん、まー仕事は難しいけど
怒られまくりだけど楽しい!」
「そっか」
私も“楽しい”と言える仕事が良かった。
「丹音は?他の子に丹音のこと
聞いても知らないって言われて…」
出版社に就職出来たと思えば
訳も分からずカメラマンやってる、
なんて言えないもんなー…
「私は今この仕事」
開きっ放しだった郁箕のページを
指差す。
「え、あの伊澤郁箕くんの…」
「専属記者」
「嘘ー!サイン貰ってきてよ!」
「嫌」
死んでも嫌。
「凄いなぁ、丹音」
「経済科から芸能科に
異動させられて?」
「ちゃんと定職に就けて
芸能人に会えるなんて…!」
興味もないことだから
嬉しくもないんだけど。
つべこべ言っても一緒だから
黙っておこう。
「ありがと」
ゆっくり起き上がって
汐里、料理は美味しいんだよね。
「相変わらず料理は美味しいね」
「“は”って何?もー」
「元気だった?」
「うん、まー仕事は難しいけど
怒られまくりだけど楽しい!」
「そっか」
私も“楽しい”と言える仕事が良かった。
「丹音は?他の子に丹音のこと
聞いても知らないって言われて…」
出版社に就職出来たと思えば
訳も分からずカメラマンやってる、
なんて言えないもんなー…
「私は今この仕事」
開きっ放しだった郁箕のページを
指差す。
「え、あの伊澤郁箕くんの…」
「専属記者」
「嘘ー!サイン貰ってきてよ!」
「嫌」
死んでも嫌。
「凄いなぁ、丹音」
「経済科から芸能科に
異動させられて?」
「ちゃんと定職に就けて
芸能人に会えるなんて…!」
興味もないことだから
嬉しくもないんだけど。
つべこべ言っても一緒だから
黙っておこう。