その瞳で舐めあげて
昨日の色気とは打って変わって
爽やかに演じる郁箕。
「アイス買ってくる」
キラキラな笑顔を向けて
私の元を離れる後ろ姿をも
見逃さずシャッターを切る。
_これが本物のデートだったら?
何を馬鹿なことを。
やっぱり私、この前からおかしい。
「ホラ、一口どうぞ。
まだ口付けてないから」
郁箕が持つアイスを
スプーンで巣食って食べた。
「ありがと」
フッと笑う郁箕に
ドキドキする私。
普段みたいに触れられていないのに
郁箕の視線が触れるように
まとわりつく。