その瞳で舐めあげて
「…丹音?」

目を見開く郁箕。



「仮にも公共の通りなんだから

誰が見ててもおかしくないわよ」


「…何それ、やっぱ変だよ」




「うるさい、変じゃないわよ」



「おい、丹音!」



郁箕の声を無視して控室へ戻る。










「丹音さん、お疲れ様」

笑顔で迎える立鍋さん。

「お疲れ様です」


神山さんにカメラを手渡す。

「少し体調が良くないので

ホテル戻っていいですか?」



「ええ、大丈夫?」


「はい、外国って初めてですし

慣れないだけですよ」

「今日は暑いものね、お大事に」



2人は手を振ってくれる。











立鍋さんは郁箕の楽屋へと向かった。

「郁箕、丹音さんに


何したの」




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