その瞳で舐めあげて

恋してませんよ

そしたら夜に携帯が鳴る。



知らない番号。

確か…はらりと名刺が落ちる。

これは伊澤郁箕が所属している

事務所の名刺。

この番号だ。


苦情か何かか?あ、切れた。



もう一度掛け直す。

『こちら○○事務所、伊澤郁箕の

マネージャーですが』

律儀な女性。

「はい、○○出版編集部の

倉田丹音です」

『突然ですが今からいらっしゃることは

できますか?』


「はい?…あ、大丈夫です」

『名刺の方に書いてある住所まで

宜しくお願いします』

「はい、わかりました」




…私、何かした?

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