美しい翼を持った飛べない天使
「兄貴、夜食いる?」

「お、作ったの、美翼ちゃんと?」

美翼は苦笑い。

そりゃあ俺が作ってるとき

寝てたしな。

幼馴染なんだから空気ぐらい

読みますか。

「美翼も少し手伝ったよ」

「うん、美味い、美味い」

兄貴が俺のをつまみ食いしていく。

グリリ。

痛い、足踏んでる、美翼。

この強さは嬉しい時の強さ。

顔にあんまり表さない分、

こういうとこ正直だよな…

< 16 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop