美しい翼を持った飛べない天使
「なんで家に来るんだよ」

「陰吏くんしか相談出来ないから」

青太郎にシャワーを貸して

話を聞かされる。


「“くん”付けるの気持ち悪い」

「幼馴染だからいいだろー?」

背中をバシッと叩かれる。

「お前、あんなことあった割には

元気だな」

「紫之のことは…

もう仕方ないしさ!

幼馴染もこれまでって感じ」

美翼もいずれはそうなるだろうか。

「これまでで良いのかよ」

「良い、良い!」

「その程度だったのか?

青太郎と水雪って」

「なんでムキになってんの?」

「ムキにはなってないけど」
< 38 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop