美しい翼を持った飛べない天使
「じゃあどうした?」

「青太郎には特別ってないわけ?」

「ない、な。今は。

全て同じに扱えば辛いことないし

陰吏みたいにいつも居てくれる

わけだし」


「それが悪いって言ってるだろ…?」

「なんで陰吏にそこまで

言われなきゃいけないわけ?」

「お前のそういうところが苦手だ、

皆にちやほやされて自分を見失ってる」

「陰吏!いい加減にしろよ」

「うるさい、それが青太郎だ。

受け止めろ」


「お前に言われる必要はない」

「気付いてなくて彷徨ってるから

言っただけだ」

「陰吏…っ!」

青太郎に胸ぐらを掴まれる。






< 39 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop