美しい翼を持った飛べない天使
「あれ、紫之ちゃんと2人で

いるってことはまさか…」

「そのまさかです!」


青太郎が水雪の手を握って見せた。



「本当にくっつけたんだね、2人!

私の想像では青くんを励ますことを

考えてたのに…」

「相変わらず失礼だなー!」






「おめでとう、水雪」

「本当にありがとう、王等くん」

「陰吏ー、俺へのおめでとうはー?」



「フ、おめでとおめでと」

「鼻で笑われたんだけど!」


「そりゃあくっついてもらわなきゃ

困るからね」


まぁあれだけ頑張らされたし。

青太郎も水雪も


美翼も俺もきっと笑えてる。






「じゃあ次は陰吏と美翼だな!」

「「は?!」」


俺と美翼がハモる。


「絶対ナイナイ。」

「陰吏性格悪いし!」

「美翼が突っかかってくるから

だろーが」




「何、また私のせい?!」

「大半そうだと思う」



「かーげーりー?」

「まぁまぁ、喧嘩はやめよう!


ね?」


「そういう青くんは紫之ちゃん、

陰吏に取られても知らないよ!」


「その辺、紫之も俺も

溺愛中ですから♪」

「ん」





「オイオイ。」

「全く…」


普通、幼馴染の前で

公衆の面前という廊下で





キスするか?


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