美しい翼を持った飛べない天使
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「あーあ、いーなーリア充は!」
「兄貴にアピールしない美翼が
悪いんだろ」
空を見ながらブラブラ歩く。
「相変わらずなんだねー
美翼は」
「リア充には言われたくないよーだ」
「み、美翼ちゃん…」
「陰吏とくっつく気はほんとに
ないわけ?」
「せーたろー!」
「だってさ、こうやって幼馴染同士
くっつくって定番だし面白いじゃん」
ケケッと笑う青太郎。
「でももし私が陽向さんと結婚したら
陰吏の義理のおねーさんだもんね!
陰吏は私に言い返せなくなっちゃう」
「夢のまた夢だけどな」
「マトモに話せない時点で
もう終わってるよね」
「美翼ちゃん頑張って!」
「ありがと、紫之ちゃん…」
4人、部室へ向かった。