溺愛彼氏とヤンキー彼女





そして、何日かたったある日






保育園の帰り道、填が迎えに来てくれたときのこと





「おにぃ、おれ強くなるね!!」





あのときの俺は幼いながらに何かを思ったんだと思う





「あぁ、強くなれ。兄ちゃんと姉ちゃんはお前の味方だ」








――――…








そして、家につくと静まり帰った空間がそこにはあった










いつもなら姉貴が笑顔でお帰りと、言ってくれるのに







「姉貴ー?おかしいな」






「おねぇ~、ただいま~」







すると、リビングから物音がした












「……っ………あ!!」







「は…?」






填はバタバタと走ってリビングにいった








「おにぃ?」









俺はポツン、と一人。玄関に残された








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