シンデレラタイム2 教会で逢いましょう
私の婚約者は、水道事業の設計を手がける会社の跡取り息子。
いずれは社長になる人だ。
私との出会いは友人が企画した小さなパーティーだった。
合コンともいう。
いずれにしても、私たちは出会い、恋に落ち、付き合うことになった。
彼の大人びた社交性に惹かれ、当然のようにエスコートしてくれる関係が好きだ。
友人に紹介されたときの、はにかんだ照れた顔が意外で、さらに惹かれた。
私は、そうした彼の一面に気づいていくたびに、
――――ああ、この人と結婚するんだろうな。
と、漠然と思った。
そうして。
今、それが現実になろうとしている。
私は、
嬉しいのだろうか。
鏡に写った自分の姿を見つめる。
生まれて初めて、自分が綺麗だと思った瞬間だった。
お姫様になったような、キラキラ煌めく美しいティアラ。
着たことのなかった純白の刺繍と水晶飾りをあしらった絹のドレス。
いい匂いのする、可愛らしい形をしたブーケ。
すべて、選んだのは彼だった。
「きっと君に似合うよ」
と言って。
カタログの中から、一番高価なものを次々に選んでいった。
けれど。
いずれは社長になる人だ。
私との出会いは友人が企画した小さなパーティーだった。
合コンともいう。
いずれにしても、私たちは出会い、恋に落ち、付き合うことになった。
彼の大人びた社交性に惹かれ、当然のようにエスコートしてくれる関係が好きだ。
友人に紹介されたときの、はにかんだ照れた顔が意外で、さらに惹かれた。
私は、そうした彼の一面に気づいていくたびに、
――――ああ、この人と結婚するんだろうな。
と、漠然と思った。
そうして。
今、それが現実になろうとしている。
私は、
嬉しいのだろうか。
鏡に写った自分の姿を見つめる。
生まれて初めて、自分が綺麗だと思った瞬間だった。
お姫様になったような、キラキラ煌めく美しいティアラ。
着たことのなかった純白の刺繍と水晶飾りをあしらった絹のドレス。
いい匂いのする、可愛らしい形をしたブーケ。
すべて、選んだのは彼だった。
「きっと君に似合うよ」
と言って。
カタログの中から、一番高価なものを次々に選んでいった。
けれど。