あの真冬の奇跡は…
~Side幸希人~



『大変申し上げ難いのですが幸希人君の余命はあと1年です。』





はっ?ボク死ぬの?




信じられなかった。


いや、信じたくなかった。



この事を
雪花に言ったら
雪花は泣いてしまうだろう。

そんなことを考えながら、重い足取りで病室の前まで行った。





ガラガラーッ





ボクはなるべく笑顔で話した


雪花に心配をかけないように



だけど、雪花は泣きながら病室を飛び出して行ってしまった。









追いかけなきゃ。

そう思ったのは
雪花だから。
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