魔法の帽子
「ああ、ごめんごめん。それと、この子は幽霊なの。」
そういってあたしは魔遊を指差した。
それに驚いた声をあげたのは東條君じゃなくて、魔遊でした。
「はあああ?あたし、幽霊じゃないもん!つか、こっちの住民じゃないし、あたし、まだいきてるもん!!」
「って、言ってるけど?」
あんの、馬鹿あああ!
そこは話、合わせろやあ!
「瑠美ちゃん。もう、絶対ごまかせないよ!思い切って言っちゃえ♪」
あんたは、ごまかす努力をしろや!
はあ………。もう、不審がられちゃったし、いっか。
「東條君。話したいことがあるから、放課後残ってて。」
「瑠美ちゃん、告白すんの?」
「ぶっ!!?あほか!と、とりあえず、放課後は残っててね!」
「ああ」