魔法の帽子
「だったら…どうする?」
『ほう。気の強い娘だ、気にいったぞ』
相手と会話している間、あたしは足でこっそりと床に術式を書いていく。
さっきの呪文は攻撃力をあげるだけだから、相手にダメージは与えられない。
でも、次の呪文で相手を動けなくすることができる。
術式を書き終わり、相手がその場から動かないのを確認すると、一気に呪文を唱えた。
「星の子よ、捕らえよ!縛!!!…って、あれ?」
唱え終わると同時に相手が消えた。
そして、いつの間にかあたしの目の前に………
「ひゃっ!!」
やばい!やられる!