魔法の帽子
第三章★
人の怨念
あたしは今、とても真剣だ。
耳、目、頭を全神経とがらせている。
そろそろくるっ!!
ごくっと唾を飲み込んだのがよくわかる。
そして、耳が捕らえた。
<「あなたの今日の運勢はーーーー?」>
<「あー残念!捜し物が見つからないかもです!でも大丈夫!新しい何かがあなたのもとに!」>
「え………」
「どしたの、瑠美ちゃん。なんかなくしたの?」
あたしと魔遊は朝のニュース番組の後半に出てくる占いをみていた。
「ぁ゙〜また獅子座にまけたあ!!」