どっちも…
どっちも…
私はズルイ?


サイテーな女?


でも。
選べないんだから、しょうがない。


っていうか。
むしろ、自分の気持ちに正直なところは、評価してほしい。


……胸が痛まないと言えば、ウソ、だけど…。


だけど。
実際、選べないんだからしょうがない。


もともと優柔不断だけど、それとは違う。


だって。
気持ちは、どちらにも同じくらいあるから。



「俺のこと、好き…?」



うん。
……うん。



「…好き…」


その、吸い込まれそうな瞳と。
低くて、甘く響く声が。



「死ぬほど、好き…」



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