後輩と図書委員の私。
「あっ…ちょっとごめん」
後輩に告げてから下にあるバックに手を入れて、携帯を取りピッと右手で押した。
「もしもし、先輩?」
電話をしながらチラッと視線を上げたその先には、後輩の姿はなく
(どこ行ったんだろう?)
そう思いながらも先輩との電話を途中でやめるわけにもいかない。
「今?じゃあ、まってるね」
役員会が終わった先輩が今から図書室に来るという電話だった。
携帯を直していると、ふと影ができた。
上を見上げた瞬間―…
「っ―…?!!」