ALONES
――阿呆らしいと、ランベールは自嘲した。
今更、耐えきれなくなるなんて。
でも、そんな男だと自負している。
なんだかな。
いつもお前は分からないと否定する。
でも、
俺がいつも側に居る理由をお前が分からなくても、俺が分かっていればそれでいい。
安心か、それとも幸せを感じたからか。
ふいに押し寄せてきた睡魔に導かれ、彼は静かに瞳を閉じた。
「レイチェル。」
呼べばいつも振り向く。
瞼の外でお前はどんな顔をしているのか。
ランベールはそんな事を想いながら、静かに堕ちて行った。