ALONES
* * *
暫くして…キーラはタオルを羽織り、海へと帰って行った。
最後に、
「あなたが明日死んでいないか見に来るから。」
と言い残して行ったが、
「君が明日死んでいないかが不安だよ。」
と僕は心の中で思った。
でも彼女自身が言っていたように、自分の命を自分で絶つ事が出来ないのだとしたら…その心配は無用だろう。
僕は再び殺風景になった部屋をぐるりと見回して、大きく伸びをすると、机の上にコテッと頭を乗せた。
なんだか今日は疲れたな…。
ぐるぐると天井が回って、視界がぼやける。
あ、暖炉に薪を入れてないや。
それに、髪も洗ってない。
夕飯も食べてないし…ああ、でも。
眼をパチパチさせていると、次第に瞼が重くなってきて、
…もう、いいや。
僕はいとも簡単に眠りに堕ちて行った。