ALONES
相変わらず、今日も天気がいい。
風も強くないし、最高の洗濯日和……。
……—。
「…洗濯物でも干すか。」
紅茶をグイッと飲み干し、僕は家に外付けされてある洗濯室に向かった。
洗濯室には雨水を溜める大きな甕と、洗濯板、そして干す時に使うロープなどが置かれている。
「ああ、面倒くさい。」
ブツブツ言いながらも甕から雨水を汲み、洗濯板に服を押し付けて汚れを落とし、無い力を振り絞って水を切って行く。
その作業を二回ほど繰り返し、息も絶え絶え、ようやく晴天の下に洗濯物を干し終えた時、
ついにそれはやってきた。
「アー———ルっ!」
どん!
突然目の前からやってきたキーラに突進され、僕は盛大に背中からひっくり返る。
「おはよう!」
「おはよう…じゃなくて!いきなり何するんだよ!」
キーラに押し潰されたままそう言えば、彼女はカラカラと笑って「ごめんね。」と僕から離れ、
「洗濯物を干していたの?」
頭上に靡く服たちを見上げた。