一粒のkiss

別に、
相手が誰とか
用件の内容とか

私、聞いてないけど?



彼の
まるで用意していたかのような返事に、
少しイラつく。


彼の態度がおかしいと思いながらも、
それ以上何も言えない弱い自分にも
イラついた。


でも、
幸い、今は飲み会。

仲間と騒いで飲んで、

そうすれば、
何も考えなくてすむ。


「おーい、アイツどこ行ったー?」

仲間の一人が、
酔いながら彼を探す声が遠くで聞こえた。



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