『無明の果て』
「麗子さん。
私は貴方の幸せのお手伝いが、ちゃんと出来たでしょうか。
亡くなった妻に見つめられているようでした。
麗子さん…
妻が最後に呼んだ名前は、私の知っている男性でした。
私はそれをずっと今まで忘れる事が出来ないでいました。
でも、今日分かりました。
神父として生まれ変わった私の魂は、そういう嘆きや叫びを受け止めるべきものなんだと。
どう思いますか、麗子さん…
小池君は、ひとりで墓まいりをさせてくれと私に言ったんです。」
若いから恋するんじゃない。
愛されるから、愛するんじゃない。
園の声が聞こえた気がした。
「楽園」が 聞こえた気がした。
私は貴方の幸せのお手伝いが、ちゃんと出来たでしょうか。
亡くなった妻に見つめられているようでした。
麗子さん…
妻が最後に呼んだ名前は、私の知っている男性でした。
私はそれをずっと今まで忘れる事が出来ないでいました。
でも、今日分かりました。
神父として生まれ変わった私の魂は、そういう嘆きや叫びを受け止めるべきものなんだと。
どう思いますか、麗子さん…
小池君は、ひとりで墓まいりをさせてくれと私に言ったんです。」
若いから恋するんじゃない。
愛されるから、愛するんじゃない。
園の声が聞こえた気がした。
「楽園」が 聞こえた気がした。