密恋。~リスクのある恋~
2*彼氏がいるのに図書館で…
忘れられないキス*完全版
*忘れられないキス*
完全版
20121230-20121231
ファンタジー
*****
「はぁ~…カッコいい…!」
私は図書館の片隅にある机に座っていた。
読んでいた本から視線を上げ、ほぅ、と息をついた。
――私は毎日、彼氏の部活が終わるまで、図書館で時間を過ごしている。
彼氏と付き合うようになるまで本なんてほとんど読まなかったのに、今ではすっかり読書家だ。
今読んでいるのは、海賊ものの本。
すごく古い洋書らしく、カバーはボロボロだ。
でもストーリーはすごく面白くて、その中に出てくるキャプテン・マルスがめちゃくちゃカッコいいんだ!
敵海賊からヒロイン・ルリを守るマルス。
どんな敵にも立ち向かい、困難にも打ち勝ち、仲間とともにどんどん強くなっていくマルス。
私の頭の中でのマルスは、切れ長の瞳に銀縁の眼鏡、鼻筋がすっと通っていてセクシーな薄い唇。
彫りの深い顔だ。
顎髭が少し伸びていて、黒い短髪。
深紅の服を身に付け、漆黒のマントを翻しながら歩く。
…本の世界の人物だとわかってるけど、実際にいたら、絶対にカッコいい!
私は本に再び目線を落とし、ぺら、とページを捲り始める。
その瞬間、急激な眠気が私を襲った。
完全版
20121230-20121231
ファンタジー
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「はぁ~…カッコいい…!」
私は図書館の片隅にある机に座っていた。
読んでいた本から視線を上げ、ほぅ、と息をついた。
――私は毎日、彼氏の部活が終わるまで、図書館で時間を過ごしている。
彼氏と付き合うようになるまで本なんてほとんど読まなかったのに、今ではすっかり読書家だ。
今読んでいるのは、海賊ものの本。
すごく古い洋書らしく、カバーはボロボロだ。
でもストーリーはすごく面白くて、その中に出てくるキャプテン・マルスがめちゃくちゃカッコいいんだ!
敵海賊からヒロイン・ルリを守るマルス。
どんな敵にも立ち向かい、困難にも打ち勝ち、仲間とともにどんどん強くなっていくマルス。
私の頭の中でのマルスは、切れ長の瞳に銀縁の眼鏡、鼻筋がすっと通っていてセクシーな薄い唇。
彫りの深い顔だ。
顎髭が少し伸びていて、黒い短髪。
深紅の服を身に付け、漆黒のマントを翻しながら歩く。
…本の世界の人物だとわかってるけど、実際にいたら、絶対にカッコいい!
私は本に再び目線を落とし、ぺら、とページを捲り始める。
その瞬間、急激な眠気が私を襲った。