密恋。~リスクのある恋~
「…す、すみません…。イタズラで彼氏を驚かせようとしてました…」
「――は、イタズラ?」
「も、もうしませんから…!」
先生の鋭い目線が私に突き刺さる。
…かなりの近距離で。
…ていうか、今まで気付かなかったけど…先生って、超綺麗な顔してない?
笑ったら絶対にモテるのに――
「…ぶっ」
「…へ?」
わ、笑われた…!?
先生は我慢できないというように、手の甲を口元に当ててクックックッと笑っている。
「いや。早川真面目な生徒だと思ってたのに、イタズラするとか」
「!わっ悪かっ…むぐっ!」
「お前、ほんとに学ばねぇな?勉強以外はくるくるぱーか?」
「!」
ひっ、ひど!
…確かに、天然とは言われるけどさ!
くるくるぱー、とか言われる筋合いないし!
「はっはらひへくらはひっ(はっ離してくださいっ)」
「ダメ。お前、すぐ大声出すから。それよりも、本当に誰にも言うなよ?俺も黙っといてやるから」
「!」
ぐっと近付いた先生の顔に、私の心臓がドキン!と跳ねた。
な、な、な、何この鼓動!