密恋。~リスクのある恋~
*
「え…?」
いつものように、天に連れていく魂を迎えに行った。
だけど、すでに魂は抜かれていて。
その存在はすでに消えていた。
「どうして――」
一歩踏み出した時、ゾクッと悪寒がした。
「…っ!?」
斜め前にある大木の影に気配を感じる…。
この気は―――悪魔だ。
めったに出くわさない存在に、アタシは逃げ腰になる。
どうしよう…っ!
でも、魂を連れて帰らないと…!
…きっと、この悪魔が何かしら魂に関わってる。
…行くしかない。
アタシは邪悪な気に耐えながら、近付く。
そして、その姿が目に入る。
「きゃ…っ」