密恋。~リスクのある恋~
*
私の瞳に写る、蒼。
その表情は…私を誘う。
――って、違う!
蒼がカメラを見たいって言うから、楽屋にカメラ持参で来ただけなのに…
この体勢は何!?
楽屋を訪れて間もないうちに、何故か私は蒼に手首を掴まれ、壁に押し付けられていた。
今まで見たことのない『男』の表情をした蒼に。
「あの、蒼さん…」
「いつも思ってたけど。河原さんの視線って、エロイよね」
「!」
「…だから、俺も誘われる」
「――」
ふわ、と私の唇に蒼のそれが触れた。
「あーあ。やっちゃった。」
蒼はペロリと自分の唇を舐める。
…待ってよ。
…今、何が起こった?