密恋。~リスクのある恋~
*
「お疲れさまでしたー!」
1日の仕事を終え、町役場に残る同僚たちに声をかけ、廊下に出た。
「お疲れさまでした」
声を掛けられたのは、ある部屋の前。
「あ、はいっ。お疲れさまでした!」
声の方に目を向けて入ってきた文字は、『ふく太控え室』。
え。
私は声の主であろう人物を見上げた。
「さっきは大丈夫だった?」
「!!!」
私は驚きすぎて口をパクパクと動かすしかなかった。
だってそこにいたのは…