密恋。~リスクのある恋~
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暫くして土方様が戦死したことを耳に入れた。
どう感じながらの死であったのだろうか?
寂しさを感じていなければいい、そう強く祈った。
寂しさと絶望の中の死でないことを。
どうか、安らかな最期であったように、と。
そして、あの日の写真が何処にいってしまったのかは、私には知るよしもなかった。
ただ私に残るのは、あの寂しさと優しさを秘めた瞳の美しさと、我が身に触れた手の温もりだけ――。
終