Black Beast.




それでも、どうしても人に
会ってしまって、その度に
冷たい目で見られ、
コソコソと分かりやすく話され、
私の顔を見るなり悲鳴をあげる人もいた。





だから、この高校に合格したとき、
あぁ、やっと解放されると思った。





涙が出るほど嬉しくて、
その時には既に、私は
誰とも関わらないのが当たり前になっていて、
それが1番楽なんだと思っていた。





人を信じない。
もう、信じられない。





そう、思っていたのに。















「 ───────嫌いに、ならないで・・・ッ 」





こんなこと、誰かに言う日が
来るなんて、思ってなかった。





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