Black Beast.



















────────────ガラッ




ビクッ、と肩を上げた私を
チラリと見て、今度は
私と入れ替わって玲央くんが出て行った。




何も言わず出て行った玲央くんを
みんなは苦笑しながら見ていて、
ごめんね、と謝ると璃玖くん同様
ヘラッと笑ってくれた。




「 まぁまぁ、飲もう~! 」


「 いや、それジュースだろ 」




オレンジジュースの入ったコップを片手に
ケラケラと笑い出したすずくんに
希くんが冷静にツッコミを入れて、
それからみんなでご飯を食べた。




ずっとここに居たはずなのに、
目の前に並んだ料理には一切手をつけず、
水だけ飲んでいたらしい玲央くんは
1時間経っても戻ってこなかった。




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