Black Beast.
「 おい 」
”これからどうしよう”と
男の人の真上で話す2人を退けて、
今度は玲央くんがその人を見下ろした。
「 お前、次コイツに手、出してみろ。
──────────────殺すぞ 」
とても脅しには聞こえない目と声で
彼はそう言うと、
”他の奴にも言っとけ”と付け足し、
容赦なく、顔を蹴飛ばした。
「 玲央、やりすぎだって 」
「 ソイツらの携帯、割っといて 」
「 ったく・・・ 」
まだ蹴りそうな玲央くんを
止めた大勇くんは苦笑していた。