Black Beast.
ズキズキと痛む胸。
モヤモヤして仕方ない頭の中。
こんな曖昧な表現じゃ
きっと何も伝わらない。と
私は泣いている理由を
自分でもよく分からないと
玲央くんに話した。
「 ・・・・ったく、お前は 」
泣きじゃくる私を見て
苦笑しながら、再度
ぎゅっと抱きしめた彼は
”寝てらんねぇな”と
呆れたようにそう言った。
朝食は8時過ぎ。
いつもと同じように
大勇くんたちが起こしにくるまで
私は玲央くんにしがみついていた。
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