Black Beast.
♯20.星空に誓う、永遠
「 いやぁ、柚菜ちゃんも
嫉妬するんだねぇ 」
「 うっ・・・・ 」
「 いやぁ、泣きながら玲央に
抱きついたりするんだねぇ 」
「 ~~~ッ!! 」
左側には大勇くん、
右側には璃玖くん。
ニヤニヤと緩みきった表情で
からかわれるたびに、
ポロッと手から箸を落としてしまう。
箸が、いくつあっても足りない・・・・。
「 玲央が、好きなんだねぇ 」
止めを刺すように後ろから
すずくんが満面の笑みでひょっこり
顔を出してきて、助けを求めるように
テーブルを挟んだ向こうに居る
玲央くんを見た。
バチッ、とすぐに目が合って、
玲央くんはニコッ、と優しく
目を細めると、
「 そんなに俺が好き? 」
そう言って、その場を更に
盛り上げさせて、何食わぬ顔で
パクパクと料理を口へ運んでいた。