Black Beast.




「 それ、返事? 」


「 ・・・・うん 」


「 ・・・・そっか 」




真っ暗で、表情はよく見えない。
そのはずなのに、見間違いかな?




今、玲央くんのすごくすごく
嬉しそうな顔が見えた気がした。








「 ・・・・私を、好きになってくれて
 



        ありがとう、玲央くん 」





私がボソッとそう言うと、
玲央くんはふっ、と小さく笑った。





「 俺に惚れられたってことは
  もう一生、離れられねぇってことだって
  分かってんのか? 」





うん、って頷いた直後、
ガブリ、と噛み付くような
キスをされて、苦しさに顔を歪める。





< 322 / 336 >

この作品をシェア

pagetop